徒然なるままに

こころもよう

ハリネズミのジレンマ

あるところに二つの山がありました。

お互いに向かい合うようにそびえる山にはそれぞれ1匹ずつのオスとメスのハリネズミが住んでいました。

二匹はそのうちお互いに恋に落ち、熱烈に愛し合ったのでした。

そして、二匹のハリネズミは自分達の山をおり、中間のふもとにやってくるようになりました。

そして、ある晩二匹はつよ〜〜くつよ〜〜く抱き合おうとするのですが、お互いのハリが体に刺さってとても痛がったのです。

仕方がないので、二匹の間に距離を置くのですが、愛し合っている二匹は少しでも近くにいたいという思いから近寄ります。

でも近寄るとやっぱりハリが体にささっていたいのです。

そんなこんなを繰り替えしてようやく二匹はハリが体に刺さらない距離をみつけだしたのでした。