徒然なるままに

こころもよう

謎の老婆の死の予言

私は、大学1年生までは、死にたいなんて、全く考えなかったし、死にたい人なんて、テレビなどで見る、よその人の話しだと思っていた。だが今現在、私は、死に憧れている。何故、こうなったかは、上手く説明出来ないが、私が、思い当たる話しを書こうと思う。
私が、大学1年生の時、私は、自信にみなぎり、自分に出来ない事などないと、思っていた。同棲していた彼女もいて、幸せの絶頂期だった。そう、あの老婆に会うまでは…。
私と、彼女は私のアパートで一緒に寝ていた。
深夜に、嫌な空気が、漂いはじめ私は、目を覚ました。その嫌な空気は、寝ている足元のほうの壁の方から漂っていた。私は、その方向に、目をやると、恐ろしい形相の老婆が、そこにいた。
私と、老婆の目が合った時、老婆は、私に言った。
〔お前は、もうすぐ死ぬんだ!〕と。その言葉を発した後、老婆は、恐ろしい声で、高笑いした。
私は、あまりにもの恐怖に震えながら、必死に、
〔なんだ、お前は!〕と体全体、震わせながら、老婆を指さし、言い続けた。隣で寝ていた彼女も、私の異変に気づき、〔YUlTAどうしたの?〕と、何度も私に言った。
それから、私は、彼女と喧嘩するようになり、
いろいろあって彼女は私の元を去った。社交的だった性格も、だんだん曲がっていき、友達とも、疎遠になった。その頃には、もう、苦しくて苦しくて、1分でも、1秒でも、生きていられないという精神的苦痛が、24時間、絶えず続いていた。そして、奇妙な行動を取ったり、自分で、自分を陥れる行動を好んで、とるようになった。それからずっと、もう無理もう限界。死にたい。死のう。と、頭の中で、考えて生きていった。結局、死なずに今も、生きているが、
あの謎の老婆に会ってから私の人生は180度変わった。死にたいなんて、考えたこともなかったのに、死に憧れるようになった。そして今でも私は、死に憧れている。今でも、あの謎の老婆の言葉が、私の心の奥深くに、残っている。